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もう薬の増量に悩まない。体質から変えていく、愛犬(愛猫)の皮膚を健やかに保つ秘訣

  • 執筆者の写真: たくや院長
    たくや院長
  • 8月14日
  • 読了時間: 11分

プレドニゾロン
薬をずっと続けています………

「薬を飲ませているのに、やめるとまた痒がる…」

「だんだん薬の量や種類が増えていく…」


こんな悩みを抱えていませんか?


心の中では、

薬、こんなに飲ませたくない。

ずっと飲まないといけないのかな。

少しずつ悪くなっている気がする。


と思っていたり。


愛犬・愛猫を思うが故の悩みですよね。


そこで

皮膚トラブルに悩んでいる飼い主さんのために

薬の増量ループから抜け出し、体質から健やかな皮膚を作る秘訣

をお伝えします。


「薬」による治療の限界と、根本解決にならない理由


現在の獣医学の皮膚の分野では、薬が第一選択肢になっています。

原因が明らかである、例えば、細菌が多く出ていて悪さをしているとわかれば抗生剤ですし、真菌、いわゆるカビが悪さをしていれば抗真菌薬が適応になります。

原因がよくわからない、痒みの原因が特定できていないなどの場合に対しては、抗生剤と痒みを止める薬の処方がセットで出されることがあります。このセットを飲ませて、皮膚に痒みがなくなってよかったと思いきや、しばらくしてまた痒みが出てきて、また同じセットで良くなって、しばらくして………の繰り返し。という話もあります。


痒み止めというと、


  • プレドニゾロン(ステロイド)、

  • アポキル(分子標的薬)、ゼンレリア(分子標的薬)

  →炎症によって発生した「痒みを起こす物質」の働きをピンポイントで抑える作用を    もつもの

  • サイトポイント(イヌ化抗イヌインターロイキン(IL)-31モノクローナル抗体製剤)→痒みを出すIL-31というたんぱく質が犬体内に存在し、それを中和することで痒みを緩和するもの


分子標的薬、やイヌ~~モノクローナル抗体製剤、言われてもなんのこと?

という感じです。

科学が進み、細胞レベルやもっと細かい分子レベルで痒みを研究してくれる方がいて、

難しい名前の薬が作られています。要は痒みをブロックしてくれるもの。


聞こえはいいですね、ああ痒みがなくなるんだという風に思う。

使ったら効果あって痒みがなくなった!でも、痒みがなくなりやめてしまったらまた繰り返す。やめれない現実が待っていることがほとんどです。


どんな薬であれ、薬は表面的なことの緩和しかやっていないのです。

抗生剤、抗真菌剤もそうです。

表面的に良くなってますよねと見せてくれています。

しかし、奥の方で原因がくすぶっていることがほとんどだと思います。

するとどうなるか、


薬をやめたとき、また繰り返す。


使う→良くなる→やめる→使う→こう続いていく。


こういったこと多くないですか?


そのサイクルを止めるには、同じようなことをやっているから変わらないということに気が付く必要があります。


薬を使ってはいけないということではないです。

急なものに対して、例えば化膿している、酷く掻いている、下痢をしている、寝れないくらい痒い、痛い、ということであれば、そのコのことを考えると辛い状況でしょう。

それに対しては、体が楽になると考えた時に、薬の効果効能が合致すれば、使うことで、

生活の質(QOL)が上がってくれて、元気になってくれると思います。


薬のおかげで回復が促進することもあるでしょう。

使用したら、楽になる元気になる、QOLが上がるのであれば、私は薬を使用する選択をします。


急なものが起こったときを火が出ていると仮定すると、まずは火を消さなければいけません。延焼を食い止めないといけません。それが早期に使用する薬です。早期といっても予防のための薬は存在しません。症状があったら使用するというものです。


急に起こった火消しには、薬を使う方がより早く鎮火できます。

そうなんです。


ただ、火消しばかり行っていては、ダメだということをお伝えしたい。

1回の薬の使用で良くなる、火消しは完了することもあるでしょう。

でも、繰り返すということ、また火が出てしまうということが起こったらどうでしょう。

薬は使うかもしれませんが、どうしてこうなったのだろうか?と考える必要があると思いませんか?


どうしてこうなったのか?と思うことが大切で、それが原因の追究の始まりなんです。

問題の根っこの部分、根本原因は何かを見なければいけません。


皮膚を健やかに保つには「外側」と「内側」の同時アプローチが必要


根本原因はなんだろうと考えたときに、私は多くの飼い主さんと会話して見えてきたのは、始まりの多くは、口にしたもの、継続的に食べるものでした。つまり、日々の食事ということです。食べ始めは特に問題はなかった、1か月くらいしたら痒くなってきたとか、フードを変更してしばらくしてから痒みがでてきたとか。おやつを変更してしばらくして湿疹がでてきたという話も数多く伺ってきました。食事が合わないんだという認識は、多くの方の中に残念ながらありません。会話して初めて気づかれる場合が多いです。こうなると皮膚だけの問題ではないということがわかると思います。皮膚の表面で起こっているから、そこだけ対処すればOKではありません。


皮膚のトラブルになった時、皮膚病と診断された時、洗ってと言われたり、キレイにして、これで洗ってみてとシャンプーを処方されていたり。これら、皮膚に関してのケアということで「外側」になります。

では、ただ洗えばいいのでしょうか?

それは違います。

薬用シャンプーを選択するのだいいのでしょう

というのも違います。


しっかり汚れを落とす。「外側」のアプローチにとって非常に重要なことです。

このことがないと改善する方向には行けないでしょう。また何かしらの症状を繰り返す。


シャンプーをすることで、皮膚の汚れをしっかり落とすことをクリニックでは実施しています。ここまでをしないと「外側」のアプローチは達成することは難しいからです。汚れが残っていれば、ニオイがすぐに出るし、痒みが出てくる時間が少なくなることを経験しています。しっかり落とすことで、皮膚の再生能も上がるのでしょうね。ゴワゴワの皮膚が、炎症がとれていつもの皮膚に戻っていく。勘違いしないでほしいのは、パッとやってパッと良くなる、というそんな魔法みたいなマジックみたいな話はないということ。長い時間かけてそうなったのであれば、治すのに時間がかかるのは当然のこと。慢性経過が長ければ、治すまでの時間はかかるんだよということです。


今度は「内側」について話していきましょう。

「内側」は体の中の話です。

どうして「内側」が必要なのか?

それは、皮膚が体の一部であるということだからです。

皮膚は肝臓や腎臓と直接はつながっていませんが、血管やリンパを通して遠いですがつながりはあります。皮膚には血管に乗って、栄養が運ばれています。

ですので体の一部と言えます。


おおもとの体の土台がしっかりしていない、体に老廃物や酸化物質が溜まっているという状況は健康的ではありません。その状態では、栄養がしっかり体の中に入っていかないし、有効に利用されることも難しいでしょう。腸内環境も影響しています。消化・吸収出来ているのでしょうか?うんちの様子はどうでしょうか?他にも気になる事は多いですが、そういったものをまとめると「内側」のことになります。


内側も外側も皮膚を改善するためにどちらか一方ではダメなんです。


外側だけ、あるいは内側だけという片輪走行ではなく、両輪で走ることで初めて前に進むことができるのです。


内側のアプローチとは?「体のさび落とし(お掃除)」のススメ


「内側」を整えるためには体のさびを落としていく必要があります。


サビ? 釘をイメージしてください。その釘がサビているとなったらどのように映りますか?茶色のものが付着しています。その釘は少し変形しているかもしれない、ピカピカの釘と比べたら、使おうという気になれない。


サビというものは何でしょうか。酸化した結果なんですね。釘を体と置き換えてみると、サビた釘は酸化してしまった釘、言い換えると酸化した体ということなんです。


酸化した状態は病気をしている体の中の状態と考える。


見た目元気かもしれないけれど繰り返す症状がでているのは、体が酸化している状態と思わなければいけません。


だから、錆を落とす。お掃除しましょう。


体を酸化させるものとして、代表的なものに、活性酸素があります。


活性酸素は、呼吸をした時、食事をした時、紫外線を浴びた時、ストレスを感じた時、外部から細菌や薬など異物が侵入したときに出てきます。


活性酸素の存在が悪いのではありません。

活性酸素が増えすぎることが非常に良くないのです。


日常生活の中で、活性酸素が出るのは普通です。

体の中には抗酸化物質という活性酸素を除去、中和するものが生成されていますから、

通常問題は起きません。


しかし、周囲の環境が活性酸素を増やしてします。

食品添加物が多い食事、質の悪い食事、酸化した油の摂取、塩素濃度が高い水道水の摂取などが考えられますし、ビタミンやミネラルが不足しているとも考えられます。ずっと薬を飲み続けることも要因の一つでもあります。

人間のストレスの影響が伝播していることも考えられます。他にもあるかもしれません。

様々な要因が重なり、活性酸素が増えて、酸化状態になってしまいます。


じゃあ何をすればいいのかということを考えます。


1.体内の抗酸化物質を増やしましょう。

2.活性酸素の発生量を減らしましょう。


1も2も、共通している物があります。


それは、食事、食べるもの、食生活を見直す、ということです。


例えば、ドライフードがありますが、加工してあり、熱が加わった製品です。人が食べている野菜、お肉の形態がありません。おそらく機械で作っています。

そういったことを考えると、ドライフードは酸化しています。酸化の度合いが高いといったほうがいいでしょうか。酸化したものを食べれば、体内に酸化したものが入ってきて、体は当然酸化しやすい状態になると思います。

しかし、ドライフードは大変便利で、かなり重宝しているのも事実であるということを忘れてはいけません。その恩恵を受けているので、使用してもいいと思っています。

考えてほしいのは、バランスです。


私は著書「愛犬の健康寿命がのびる本」にも書いていますように、手づくりごはんをすすめる人です。ドライフードも取り入れることもありだと思っています。どのやり方が一番合うのか、それぞれ違います。100%手作りごはんもいいと思うし、ドライフード半分手作り半分でも間違いではないと思っています。

自由なんですが、酸化しないようにとか、抗酸化物質を取り入れてといったら、食事のなかでも新鮮なもの、旬なものなんです。加工したものではありません。


そう考えると、やはり手作りごはんという選択肢が出てくると私は思います。



もう一つ、老廃物、体の中のゴミも溜まっているので減らしていく必要があります。


老廃物はどこから来るのか、どうやって外に出ていくのか。

老廃物は外からやってきて溜まるものではありません。


食べた物を体では有効利用するために体に吸収されるように代謝を行ないますし、飲んでいた薬は、体にとって悪影響がないように代謝され、無毒化、解毒ということを行ないます。

その時に必ずゴミ(老廃物)が出でます。いらない物が出る。


体は良く考えられていて、それらは通常であれば、うんちとオシッコと一緒に外へでる。

通常であれば。

老廃物を処理する能力は、それぞれにあります。

その処理能力が超える場合、老廃物は溜まる一方です。


溜まった老廃物は、体の穴からでるのです。


皮膚もその一つ。


だから、老廃物がでることにより、症状が出るし、繰り返すし。


病気、繰り返す症状をもっている体は酸化している状態+老廃物が溜まっている状態。


減らさないといけない。内側から外側への影響がある。

改善するには、酸化を減らしましょう、老廃物を減らしましょう。

そういったことからも体の中のお掃除が必要なんですね。


老廃物を減らすことを考えたときに、洗い流すという考えを一つ入れて欲しい。

現在、なぜかわからないけれど、水を十分に飲まないワンちゃんネコちゃんが多いと思っています。水を飲まないということで、体の代謝がうまく巡らない、血液がうまく流れないということもあると思います。

洗い流すのは水。水分をたくさん摂ることで、体調が変わることはあります。


水分を多く摂らせるには、やはり手作りごはんが効率がいいと思います。

食事でとにかく水分を摂ってもらう。

こまめにちょこちょこ水分を自分から飲んでくれることが理想です。

でも実際はそうじゃない。飼い主さんが工夫してあげないといけないのです。

水分が不足していることが原因だろうと考えられる症例はたくさんあります。


水について、しっかり考えることをオススメします。


まとめ:今日からできる「伴走医療」の一歩

繰り返す皮膚の症状は、今だけの問題と思いがちですが、お話を聞いて紐解いていくと、急に起こったのではなく、過去からの積み重ねということが明らかになります。

長く時間が経過したものであれば、良くするまでに時間がかかるものです。

焦らず、食事や生活習慣、そして体の中のお掃除を少しずつ進めて行くことが大切になります。


よろしければ、クリニックのオンライン相談をご利用ください。




愛犬・愛猫の力を信じて、一緒に健やかさを目指しましょう!


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